夜時になると、事前に予定していた高校時代の友人に会いに広州東駅へ羅湖駅から国鉄で約一時間かけて向かいました。案内表記には”Shenzhen to Guangzhou train”と”Long distance train”の二つがあったので不思議に思い、到着後友人に聞いてみると長距離電車は上海などへ向かう電車なんだとか。最大で数十時間かかる電車もあるそうで、改めて中国本土の面積の広さを感じました。駅からレストランまではタクシーでの移動でしたが、タクシーは韓国のHyundai自動車の車体でした。深センにはHyundai製のものと自国のEV会社BYDの二種類を見かけたので、ちょうど全てのタクシーをBYD製にする移行期にあるのではないかとの考察を持っています。タクシーで印象的だったのが前部座席と後部座席との間に頑丈なしきりがあったことでした。友人曰く、中国では運転手と乗客とのいざこざが絶えないそうで、荒々しい運転を見ても納得できることでした。
行きと同様の国鉄で帰る時はドアに最も近い先頭座席でした。疲れたので、もう寝ようかとも思ったのですが、そこで目に入ったのが先頭座席目の前に備え付けられているモニターに繰り返し流れる同内容のビデオでした。無音で字幕は中国語だったのではっきりとした内容は把握できませんでしたが、国家主席・習近平氏がトランプ大統領と外交しているシーンや国を指揮している様子が連続的に映っていたので、これも国が根回しして放送している映像なのかなと感じました。こんな場面にも国の力が及んでいることに恐怖を感じたと共に、国が一体となるようにありとあらゆるものを操作し国策を推し進めようとする姿勢には、習近平氏の描く中国の明るい未来のようなものが約束されているのではないかと思えました。
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