大雨が降り続いてはいましたが、東門歩行街から850mほどの距離に位置するKKモールという大型商業施設へシェアサイクルで移動することを決めました。中国で有名なシェアサイクル企業はオレンジ色のmobikeと黄色のofoの二つで、mobikeがweechat pay(微信支付)、ofoがalipayとの繋がりが強い為、今回はmobikeを活用することにしました。
mobike、ofo写真
本来ならば微信支付のアプリ内からQRコードを読み取れば、微信支付経由で支払うことができたわけですが、エラーが続きうまく紐付けできなかったので、mobike自体のアプリ経由でクレジットカード口座から引き落とす形で利用しました。アプリでQRコードをスキャンすると端末が位置情報に基づいて自転車のロックを自動解除するという仕組みでした。ロックが解除されたときの音はとても気持ちの良いもので、テクノロジーの偉大さを実感することができました。自転車のデザインは極めてシンプルで変速機能はなし、ベルとカゴ付きでサドルの高さ調整が可能な老若男女問わず利用することを目指しているように見えました。利用終了時には好きなところに停車して(本来ならば白枠で囲ってある駐輪スペースの様な場所に止めるらしい)、手動でロックをするだけでした。mobikeで最も好感を持てたのは乗車後、アプリに乗車詳細が残ることで内容として乗車時間、乗降車位置、CO2排出削減量、消費カロリー数等のデータがひと目でチェックできることです。ここにも国の推し進める政策の一つである「再生可能エネルギーを積極的に取り入れる」という方針が現れていたことに中国という国の賢さを感じ取れました。
ロック解除、アプリデータ写真
ただし微信支付同様、便利なものには裏もあります。誇張なしに至る所に自転車は置いてあり乗りたいときにすぐ乗れるシステム自体は利便性が高いのですが、放置されている自転車の中には投げ捨てられているものや、道のど真ん中にあるもの(通行人によって蹴られていました)など景観を汚しかねない車体が幾度となく目に入りました。せっかくの便利なものがこういった形で観光客に負なイメージを与えてしまうことには落胆を隠せませんでした。
捨てられている自転車写真
(夕食はKKモール内のラーメン屋でラーメンを食べた。もちろんここも微信支付での支払いである。)
次回は爆速で発展を続け、深センを拠点とする企業二社に潜入したレポートです。
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